益田市は,豊かな自然に恵まれており,市内数カ所に蛍の生息地があります。
2017年6月9日,青木正美会員の案内で,蛍の見学こと「蛍狩り例会」を行いました。
午後5時40分に,いつもの例会場である益田市商工会議所に集まり,美都温泉湯元館のバスで出発です。美都温泉湯元館で時期執行部への引継式,例会,食事を終えた後,午後8時に蛍が生息する益田市美都町の三谷川に向かいました。
この日は少し肌寒く,蛍が活動してくれるか少し心配でしたが,予想以上に多くの蛍が飛び交い,バスを下りて約500メートル,幻想的な景色を眺めながら歩くことができました。
蛍は,清流でなければ住めませんが,蛍の幼虫の餌となるカワニナは川中の石に付着した藻類や落ち葉等を食べていますので,水中に全く有機物がないという環境でもだめ
なようです。また,蛍の幼虫はエラ呼吸であり,エラに水流が当たらないと幼虫は死んでしまいますので,適度な水の流れが必要ですし,水温が高すぎると幼虫の酸素消費速度が速くなって酸素不足で死んでしまうことがあります。
さらに,蛍は完全変態なので,成虫になる過程でサナギの時期があり,このサナギの時期を過ごす場所が必要になります。現代の河川は,コンクリートで護岸が固められていることが少なくなく,このような場所では蛍は繁殖できません。
このような厳しい条件を充たした故郷に暮らしていることに感謝し,自然の豊かさを実感した1時間でした。
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